2013年09月16日

儀間比呂志 木版画作品展

明日からリウボウで展示会が開催される儀間比呂志先生の作品を準備しながら、沖縄特有の美しさと力強さを感じています。

女性たちは色っぽく、たくましい。
掛け声や波の音が聞こえてきそうな、サバニを漕ぐ勇壮な男性達。
そしておおらかな気分になる瓦屋や植物や海辺の風景。

この感じは、私が沖縄に来た時に感じた南国の空気を思い出させます。
それを描き続ける儀間先生のことを知りたくなった矢先、2008年に行われた展覧会の図録を見つけました。

美術家たちの「南洋群島」展図録
儀間比呂志 木版画作品展

大正から昭和初期にかけて多くの画家や彫刻家が、その当時統治下だった南洋群島に渡って制作していたそうです。
ゴーギャンを彷彿とさせますね。ピカソはアフリカの彫刻に影響を受けてたし。

そして儀間先生は沖縄の皇民化政策時代に、沖縄を出てこの南洋群島に渡り3年半もいたそうです。
そこで杉浦佐助という彫刻家に師事していたそうです。
この図録には佐助の師の土方久功の3人の作品や南洋群島に渡って制作した作家たちの作品が紹介されています。

個人的には土方久功の作品、木彫マスクの多様な表情が面白かった。

儀間先生の作品はこういう背景から生まれているんですね。
この図録はプルミエにあるので興味がある方は、ぜひ見てください。おすすめです。

そして儀間比呂志木版画作品展は、いよいよ明日から開催されます。
どうぞお楽しみに!(スタッフMS)

儀間比呂志 木版画作品展


儀間比呂志 木版画作品展
会期 2013年9月17日(火)~9月23日(月)
    10:30~20:30(最終日は17:00まで)
会場 リウボウ7階 美術サロン
    電話 098-867-1291(直通)



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